このサイトでは、貴重な農産物の盗難防止を取り組みながら開発した、自家製作の低コスト防犯装置とその結果について、掲載しています。

同じ農業に取り組み、
・人による盗難被害
・野生動物による食害
に苦しんでいる人たちに、防止のためのヒントにしていただけたらと思っています。

まずは、今まで取り組んできた中の技術的な部分から、ご紹介させていただきます。

1 人感センサs
人感センサ/信号送信

2 信号受信装置s
信号受信/カメラ電源制御装置

3 電源(バッテリー)s
電源(バッテリー)

 

4 drive recorder2s
監視カメラ1 (ドライブレコーダー)

5 drive recorder13s
監視カメラ2

6 画像撮影中s
カメラ画像

 

【実対策説明ページへ】
ハウスと栽培中の果樹について
盗難対策1:侵入禁止柵と立ち入り禁止表示
盗難対策2:監視装置の開発と設置
盗難対策3:入り口開閉扉への施錠
盗難対策4:害獣対策(ハクビシン他)
(追加中)

【検討した内容】

1.具体的な対策

① 窓、出入口の「施錠」
②「補助錠」の設置
③「ネットや柵」を設置
④「立入禁止の看板」設置
⑤「センサーライト」を設置
⑥「防犯カメラ」を設置
 ・どんなカメラが良いのか
 ・録画方法は何を選べばいいのか
 ・電源をどう確保すれば良いか
⑦「防犯カメラ作動中の看板」を設置
⑧「隠しカメラ」の設置

2.センサー/アラーム

① 人感検知(周囲に対し4度以上の差&移動速度毎秒1mを感知)
② 扉/窓開閉検知
 ・磁力式リードスイッチ
 ・接触式リミットスイッチ
③ 通路の通過検知
 ・微細ライン引っ掛け検出センサ
 ・光軸遮断検出センサ
 ・マット式体重検出センサ
④ フェンス通過
 ・フェンスセンサー

3.撃退用デバイス

① 高音アラーム(一般的)
② 放水装置(高圧水/水道水などを検出エリア向けて放水)
③ 唐辛子スプレー噴霧装置(熊撃退用/痴漢撃退用のものを噴霧)
④ 高圧エアー式ショック銃(高圧エアーの空砲を噴射)
⑤ まきびし敷設(忍者が使う、足裏に刺さる)
 →侵入者、害獣(ハクビシン、アライグマ、タヌキなど)にとても効果的
 →カラタチ(枳殻)の枝を切ったものを設置
 →長靴、スニーカー程度は軽く貫通。1ヶ月以上具合が悪くなる。
  (出入り口はしっかり施錠し、人感検出、監視カメラ)
  (周辺の監視が行き届かないところはまきびし敷設)

 

4.害獣対策

・監視カメラの設置
・罠などの設置
・柵の設置
・電気柵の設置
・他の撃退デバイス設置

5.その他

・防犯パトロールを実施(不定期な見回り)
・不審者・不審車両見かけたらすみやかに警察に通報
・警察への相談(現地調査、対策アドバイスなど)

6.盗難防止対策の要求

① 農産物の盗難被害増加

近年、さくらんぼやメロン、葡萄などのような高価な農産物の盗難被害が増えてきています。人目のほとんどない無防備な農園で、夜間にその果樹を盗むことは、都心で行う盗難よりははるかにリスクが少ないからなのでしょう。

しかも事件として発展して騒ぎになる前に、別の地域で市場に持ち込んで販売すれば、即座にキャッシュが手に入り、とても見入りの良い足離れの早い商売となります。

防犯対策をあらかじめ講じていない農家の場合は、泣き寝入りするしか仕方がない‥ということになってしまうかも知れません。

② 防犯対策の必要性

そのため、自分でできる防犯対策はきちんと実施して、さらに低コストでできる盗難対策(犯人の検出、撃退、証拠記録)を2重・3重に行うことで、大事な収入の源である農園を守っていく必要があります。

③ 最近の農園の実情

・農業用地に防犯カメラ・監視カメラが普及していない
・その理由は農業などの第1次産業は、単位面積当たりの付加価値が小さいため、コストに見合わないため
・被害にあった事がある農家以外では、万が一のためにわざわざ防犯カメラの導入を検討することは少ない(資金に余裕がないケースが多い)
・自分で対応できる範囲の技術ではなく、コストを考えると二の足を踏んでしまう

→ 結果、犯人を特定して逮捕することができず、再発防止も不十分。

7.盗難防止取組みの経緯

私は、さくらんぼ、ビワ、桃、葡萄を作っていて、何年もそれらを盗まれる被害に会ってきました。幸い、かつてはコンピューター制御エンジニアだったので、その経験を活かして独自の防犯装置を考案し、自前で対策を行ってきました。

そのやり方は、被害を受けたときの状況をよく調査し、相手が人間なのか害獣なのか、その侵入経路と方法を探って、それに合わせた対策を検討。何度も試行錯誤しながら繰り返して、被害を防止してきました。

ふところに余裕があるわけではないので、アイデアを絞り出してできるだけ低コストにこだわりながら行ってきました。結果、ポケットマネーのレベルで実施できるものが多いので、誰にでもすぐに取り組めるのではないかなと思っています。


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